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うなぎ工房の徒然草


『ラリーから野宿まで』マシン製作過程や日々思いつく事をのんびりと
by unagi-xr400rv

TBI2006

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文字通りブルーアイランドな空間を旅してきました。
チームメンバーに転倒などありましたが、みな無事に終わる事が出来ました。

今回「うなぎ工房」と「clubハーレム」の、2チームのマシンを見ていました。
基本的には作業が出来る人にはやってもらい、
最終チェックと修繕はこちらが受け持ってました。
モンゴルでは3台フルサポート予定で、さらに現地で飛込みが来る事を予想しての
大所帯の面倒を見ることにしたわけです。
(後に述べますが、大誤算がありました・・・)


さて総評。
リーダーまこちゃんが言う通り雨もなく、
優しいルートとマップで楽な1週間だったと思います。
これは完走率を見れば一目瞭然ではないかと。
なんせ夜のモトクロスコースやシングルトレイルがなく、
振い落し日が無かったですもんね。
勿論アドベンチャークラスにはキツい行程でしたが・・・。

結構疲れた表情でゴールし、
整備もソコソコに食事して直ぐ就寝される方が多いにも拘らず、
翌日のゴールに辿り着けてしまう。
スタート時間も7時以降が殆どで、
且つ設備の整ったキャンプ地(たまたま他に借りられる場所が無かったのかも)

マシン性能は上がっているが、人間のスキルはどうなんでしょうか。
皆がスタートして誰も居なくなった地面に残るのは、
タイラップや使えなくなったチューブや吸殻。
オフィシャルがトラックに載せ下しがし易いようにと、
ダッフルバッグの手提げをまとめず、ゼッケンと名前も入れてない。
我々にも問題があるんですが、
本当に簡単な修理でも「どうしたらいいでしょう」とやって来るエントラント。
共用している数少ないメンテスタンドを順番待ちが沢山待ってるにも拘らず
のんびりとタイヤ交換するとあるメンバー。
車検準備OKなはずが電球が入ってない、
そこら中のボルトが締めてなく中にはボルトすらないマシン。
パンク修理が出来ない人。
自分の事が全く出来てなく周りに迷惑を掛けているのに、
オフィシャルにとあるエントラントへのチクリ発言する人。
彼らを見て自分はどうなのかと見つめなおす日々が続きました。

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*******このワンチャンとは何処で出会えましたか?*******


今回大誤算だったのは、本当に多くの方がアドバイスを求めて来てくれたことです。
でもレギュレーションではサポート対象メンバー以外の車両の修理は出来ないのです。
そんな事をしたら、修理依頼したエントラントとわしが失格に。

「あれ?こんな所に曲がったブレーキペダルが落ちてる。真直ぐにしないと気分悪いなぁ」
小人さんが真直ぐにしてくれたんだ。ありがとう小人さん!
「あ、8mmのカラーが転がってどっか行ってしまったー」
あれ、カラーが落ちてる。こんなカラーが欲しかったんだ!ラッキー!
「無性にドリルで穴を開けたくなってきたぞ!ウィンウィン!!」
折れたネジが直ってる!小人さんが(以下略)
「おぉ!燃料コックが割れてガソリンが漏れてる!アルミ板と専用パテに見える消火設備で!」
燃料漏れが直ってる。小人の消防士さんありがとー
「ふにゃふにゃブレーキタッチはこうすると直るぞよ」
何処からかアドバイスの幻聴が聞こえるぞ!
「切れた電球が転がってるなぁ。ハンドパワーーーー!!!」
Mrマリックさんがハンドパワーで新品にしてくれたんだ!



菅原義正御大が閉会式で言われた
「自分に投資する」
これはマシンにお金ばかり掛けるのではなく、
自分のライディング、メンテナンス、マナー、
人格全てのスキルアップを図る為に「自分に投資する」
そんな意味合いも含まれているのではないのでしょうか?



住む人も絶え、朽ちた家屋と草生した石垣。
山に棲む生き物達しか食うことのなくなった果樹。
人は土地を求めて険しい山に入り
人は豊かさを求めて山を下る。
残されるのは土地を愛し、思うように動けなくなった
年老いた先人ばかり。

本当に必要な道は整備されず
豊かさを運ぶ道だけが広がってゆく。

山道を走り街を走り
そんなことをつらつらと。

旅する見知らぬエントラントに
声を掛けてくれたのは
手を振ってくれたのは
心が豊かな先人たちでした。

今年もありがとう。
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by unagi-xr400rv | 2006-05-07 12:19 | ラリーレイド
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